Down by the river side ジャズ初心者でもわかる戦前音楽解説シリーズ。

https://youtu.be/My3ccPX3JDg

Down by the river side

こんにちは。ゴスペルの名曲”ダウン・バイ・ザ・リバーサイド”をジャズ初心者にもわかりやすく解説してみる記事です。どうぞご覧下さいませ。

時代は今からおよそ150年以上前、場所はアメリカの南部。アメリカではこの時代、国民同士が北部と南部に別れてバッキバキに争っている混乱の時期にありました。この混乱の時期のことを”南北戦争”と言います。

そして現在アメリカに住んでいるアフリカにルーツを持つ人々のひいおじいちゃんのひいおじいちゃんくらいの人達は無理矢理アメリカに連れてこられました。そのひいおじいちゃんたちのアフリカの文化と、キリスト教という世界的に超メジャーな宗教文化がハイブリッドして生まれた音楽を”黒人霊歌(ニグロスピリチュアル)”と呼びます。

この曲は黒人霊歌の代表曲で南北戦争の頃から盛んに歌われていたようですが、もちろんspotifyはおろかレコードも存在しない時代のことなので、教会や集会などで世代から世代へ歌い継ぐ的なノリで伝えられてきました。

時代は少し進んで1918年、
PlantationMelodies:A Collection of Modern、Popular and Old-time Negro-Songs of the Southland、Chicago Rodeheaver Companyという出版会社より楽譜が出版され初めて形として残ることに成功しました。

さらにその2年後の1920年”Fisk University jubilee quartet”というアフリカ系アメリカ人コーラスグループによって世界初の録音が試み、1922年にコロンビアというレコード会社が発行したものがオリジナル音源と言われています。

その平和的なイメージのため、現在に至るまで反戦抗議曲として、人種を越えて歌われているすごい曲となりました。

ちなみにこの曲のタイトルのriver=川とは、イスラエルの国境ヨルダン川と言われており、川を渡って旧約聖書の約束の地に入るという比喩、または洗礼を示唆しているという説があります。

サビのリフレインは、イザヤ書の第2章4節「国家は国家に対して剣を持ち上げてはならず、もう戦争を学んでもなりません。 」の引用であるとされている一方、南北戦争当時のアフリカをルーツに持つ人々にとっては

『ヨルダン川?ああ、なんか遠い国にそんな川があるらしいですね、すごいですよね』

くらいの認識しか持たれていないため、もっとリアルに直面している、死ぬまで続く苛烈な強制労働やないがしろにされる人権問題などから

『ああ、自由になりてぇなー!!』

というコミュニティの合言葉、個々人の心の叫びの代弁だったのではないかという解釈もあり、諸説あります。

以上、ダウンバイザリバーサイドの解説でした。孤独のヒュードの演奏による本曲のYouTube動画もありますので、こちらもドカンとご覧下さい。ありがとうございました。

井上大地

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